自分らしく… 大学病院の力  11

7月に入り

暑い夏もそこまで来ていた

 

週一回の化学療法を受けながら

主人は…普通の生活が過ごせるようになっていた

 

その間にも、3月に施設に入所した母が

急激に血圧の上昇が見られ

深夜に病院へ行くので…至急来て欲しい!との

電話が入り

主人は…コロナ感染者が多い中

恐る恐るで…深夜に病院へと出かけて行った

一緒に行こうか?と言ったが

俺…一人で良いよ…と、伝えて

眠れるはずなんか!?と思いながら

主人からの電話を待ち、その夜は一睡も

できなかった!

主人が帰って来たのは…朝方だった

母は…落ち着いた様子で心配はなかった…と

ただ、深夜の大病院の待合室は…コロナ感染者の疑いの人で

多くて…怖かった!と

化学療法で免疫力が弱くなっている主人には

過酷な夜であっただろう!と辛くなってしまった

 

もちろん…主人の両親には

長生きして幸せでいて欲しい!と思う気持ちと

これ以上…主人を苦しめないで欲しい!と

私の心の中は…複雑だった

 

まさかまさか…両親より主人の方が早い事なんてないよね

…と、私の頭の中をいやなネガティヴな気持ちが湧いて

 

順調そうに見えて、思えた両親の

介護施設での生活に変化が起きていた

     ( 庭では種から育てたひまわりが咲き始めていた…

                         太陽に向かって力強く咲く姿に勇気をもらえる気がした)

 

 

8月に入った土曜日の夜

近くに住む息子夫婦がアイスを買って来てくれた

美味しそうに食べる主人の顔を見る…幸せな時間だった!

その時間を引き裂くように主人の携帯電話がなった

父からだった

泣いて…電話をかけて来たのだ!

ついに…お母さんがおかしくなった!と

5年程前から、義母の変調に気付いてはいたが

 

翌日の日曜…朝から主人と二人で面会に行った!

朝から…うるさいくらいに蝉の鳴き声がして

暑い💦夏だった!