自分らしく…大学病院の力  6

4月12日

主人は…再び入院となった

身長184cm、体重90kgの大きな体格で

病気とは縁遠い、見るからに強靭な身体に見えた

 

思い起こせば…

初詣に行くお正月の神社の参道は、

ものすごい人で混んでいた

人の列が出来ている中でも、主人は頭一つ出ていて、

もうすぐ先頭になるよ!と、言ってくれるほど背が高く

遠くまで、見渡す事が出来た!

そんな、ちょっとした日常の中でも

主人の存在は、大きくて幸せだった

人混みの中では、すっと私の手を引いてくれて

大きな、温かい温もりのある手が…嬉しかった

 

コロナの検査で、陰性がわかると

主人は、救急外来から診察、入院となった

 

S総合病院で、受けたステントが

詰まったそうで

再び…ステントを交換する為と

手術が可能か?どうかの詳細な検査をする為に…

 

その時の、二週間

主人との、LINEのやり取りを見てみると

「今から〇〇の検査です!良好でした…」

と、絵文字で送られて

不安でいっぱいの私だったが…主人の言葉を信じて

今まで通りに、出勤して

家に帰り、家事をやる生活だった

 

   ( 庭では…濃いピンク色の芍薬がきれいな頃でした)

 

その頃だったか?

幼なじみに、主人の病気を打ち明けて

ずいぶん…相談に乗ってもらった

一緒に、苦しみも悲しみも背負ってくれたような…

楽しい話なら…まだしも

聞かされる幼なじみの彼女達も辛かった…と、今では

 

そして…毎日

指折り数えて、主人の退院を待ち侘び

4月26日に退院となった

 

たくさんの検査を行った結果

主治医から…

「手術は出来ない、化学療法でいきましょう」

 

…と、言われた言葉が

どういう意味なのか?

 

私は、まだ理解できずにいて

それが、後々辛〜い苦しみとなって来るなんて

想像も出来ない私だった

 

主人は、何も変わらず…元気だった

 

もうすぐ、GW

世の中は、賑やかな春本番を迎えていた…